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ピカソは、永遠にわからない。 最終更新日 2024/10/14 10:13:39
「人はなぜ絵画を理解したがるの?」と、ピカソは問うた。インテリアとしてアートを愉しむのに理屈はいらない。
現在データベースには 17 件のデータが登録されています。
エッシャー「バルコニー」
(2007/7/9 2:50:56)
バルコニー 江戸川乱歩の小説に「鏡地獄」というのがある。 幼い頃から鏡の持つ魔力にとり憑かれていた男がいた。
男は親の遺産を相続したあと、大金を投じて内側が鏡となった奇妙な球体を作らせる。
そして電球を抱いて球体の中に閉じこもるのである。 球面鏡に映し出された光景は、奇妙に歪んでいる。
空間が歪んで、正面からは本来見えない部分まで見えてく ...
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エッシャー「天使と悪魔」
(2007/7/4 15:41:33)
天使と悪魔 宇宙を天使で満たすことはできない。 天使の隙間には、必ず悪魔が存在する。
宇宙を悪魔で満たすこともできない。 悪魔の隙間には、必ず天使が存在する。
天国と地獄は表裏一体のものであり、天国を見ようとすれば天国だけが見えるし、地獄を見ようとすれば地獄だけが見えてくる。
天国と地獄は、そこに同時に存在しているのである。 天使と悪魔が円 ...
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(2007/6/24 12:53:00)
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ポール・セリュジエ「にわか雨」
(2007/6/24 12:53:00)
雨を描いたヨーロッパ絵画は少ない。
雨を描くことによって何事かの詩情を込めるという手法は、映画の時代に入って使われるようになったように思う。
日本の浮世絵には、よく雨が描かれている。
ゴーギャンの手ほどきを受けたポール・セリュジエは、浮世絵のなかにある雨と女と詩情とでもいった、湿気のあるテーマに惹かれたのかもしれない。
セリュジエの「に ...
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リチャード・ダッド「妖精の樵の見事な一撃」
(2006/12/13 22:42:27)
精神の訝しくなった人も、一日中狂っているというわけではないらしい。
幻影に脅かされたり、時に正気に戻ったり、此岸と彼岸を行ったり来たりしているのかもしれない。
天才と狂気の関係については、心理学者の宮城音弥著「天才」に詳しい。
激しい狂気こそが天才を引き起こすという見方もあると思うが、たとえば天才と狂気は一人の人間の中に別々に存在して
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オディロン・ルドン「仏陀」
(2006/12/9 18:39:48)
日本書紀には「異国の神はきらきらし」という記述があるが、ここでいう異国の神とはホトケ、すなわち仏像のことである。
きらきらしという表現から、金箔が全身に張りめぐらされ、眩しいほどに輝いていた仏を想わせるが、表面の輝きだけではなく、ふくよかな顔に神秘的な笑みをたたえた様子に、当時の日本人は、なんともいえない神々しい光を感じたのかもしれ
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ルネ・マグリット「恋人たち」
(2006/11/30 9:25:08)
たとえば恋人を持ったことのない人は、恋人という言葉を聞いてどんな顔を思い浮かべるのか。
あるいは幼い頃に母を亡くし、顔を思い出せない人の、心の中の母はどんな顔をしているのか。
マグリットの場合、13歳の頃に母親を亡くしたといわれる。
母は家の近くの川に入って死んだ。数週間後に発見された母の顔は、ぺったりと夜着に覆われていたともいわれる。
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ルネ・マグリット「人の子」
(2006/11/29 4:54:39)
聖書によると、イエスも自分を「人の子」(The Son of Man )であると語っていたらしい。 人間には原罪があるという。
神は、エデンの園にある様々な木の実を食べることを許していたが唯一、善悪の知識の実だけは食べることを禁じていた。
「神は知識の実を食べて世界を創造する方法を知ったのですよ」
アダムとイヴは蛇にそそのかされ、神の命にそむいて禁断の木の ...
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エゴン・シーレの描く肉と骨の魅力
(2006/11/27 4:28:51)
泣きながら描かれたような女の線の魅力がある。
エゴン・シーレの絵は、身を掻きむしるような文学、それも死に絶えた私小説という感じがする。
貧相な体だが、女の肉と骨の魅力がある。 絵に匂いがあるとすれば、(なま)の女の濃い体臭。
シーレのデッサンは、血と肉をなすりつけるようなデッサン。
シーレにとって筆を走らせることは、女の体を撫でることと ...
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