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mmpoloの日記 (2019/7/8 21:40:46)
現在データベースには 1131 件のデータが登録されています。
[思想]大澤真幸『考えるということ』を読む(その1)
(2017/4/15 22:26:56)
大澤真幸『考えるということ』(河出文庫)を読む。これが難しいけれどとても面白かった。3つの章に分かれていて、社会科学の章、文学の章、自然科学の章となっている。社会科学では「時間」、文学では「罪」、自然科学では「神」を主題に、それぞれ数冊の本を取り上げて思考を展開している。そこに取り上げた本を紹介する。
第1章 社会科学篇(テーマは時間) ...
[写真]ギャラリー ジーの染谷レーコ展「real dream」を見る
(2017/4/14 0:04:49)
東京外苑前のギャラリー・ジーで染谷レーコ展「real dream」が開かれている(4月30日まで)。染谷は1980
年、埼玉県生まれ。今回がこのギャラリー ジーで13回めの個展になる。
DM葉書には「人間への興味をチャーミングなエロスで表現」と書かれている。被写体はすべて渋谷などの街角で声をかけた若い女性で、エロチックな視点で撮影されている。スカートを持ち上げて
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[美術]アートフロントギャラリーの浅見貴子展「彼方/此方」を見る
(2017/4/13 19:01:12)
東京代官山のアートフロントギャラリーで浅見貴子展「彼方/此方」が開かれている(4月30日まで)。浅見は1964年埼玉県生まれ。1988年に多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業している。1992年に藍画廊で初個展。その後各地で何度も個展を開いている。またアーティスト・イン・レジデンスで大原美術館に滞在して制作したり、ニューヨークに滞在して制作した
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[美術]ギャラリー58の山下耕平展を見る
(2017/4/12 11:25:33)
東京銀座のギャラリー58で山下耕平展が開かれている(4月15日まで)。山下は1984年兵庫県生まれ、2007年に佐賀大学文化教育学部デザイン専攻を卒業している。東京では、2011年から毎年このギャラリー58で個展を続けていて今年がもう7回目になる。
山下は初め大きな不定形の画面にポップな群像を描いてきたが、ここ何年かは顔のアップを描いている。それも通常の描
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[社会]驚くべき社会の変動
(2017/4/10 6:59:18)
マッキンゼーが驚くような未来を予測しているという。
車の自動運転化は、職業運転手を不必要にし、交通事故の減少によって保険業界を激変させる。人工心臓への需要を高める可能性もある。死亡事故が減ると臓器の提供者が減るからだ。
ひとつのブレークスルーやイノベーションが、想像を超えた波及を起こしていく時代が「私たちの生きる世界」だと著者はいう
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[風俗]上野千鶴子が教える異性をキープする方法
(2017/4/9 0:52:39)
「悩みのるつぼ」で40代女性が離婚して恋をしたいと相談している(朝日新聞、2017年4月8日)。 相談者 女性 40代
48歳女性、現在、離婚に向けて夫と別居しています。
詳細は省きますが、理由はお互いの浮気とか借金問題ではありません。
今、一番私が困っているのは「恋がしたい」ことです。(中略)
とはいえ結婚はこりごりなので、婚活パーティーや相談所に行って ...
[芝居]モーム『聖火』を読む
(2017/4/8 10:38:03)
モーム/行方昭夫・訳『聖火』(講談社文芸文庫)を読む。『月と六ペンス』のモームが書いた戯曲、これがとても良かった。さすがストーリーテラーのモームと思わせたが、解説ではモームのほとんどの芝居が大衆向け路線の風俗劇で、本作を含めた4作がイプセンやショーの思想劇、問題劇に近いものだという。
裏表紙の惹句から、 第1次大戦後の英国上流家庭。事故 ...
[建築]松村秀一『ひらかれる建築』を読む
(2017/4/7 0:19:27)
松村秀一『ひらかれる建築』(ちくま新書)を読む。建築評論家の五十嵐太郎が書評で取り上げていたから(朝日新聞、2016年11月27日)。
本書はケンチクやタテモノからの卒業をうたう。ケンチクとは建築家の先生が設計する芸術的な作品。一方、タテモノとは経済的な営為から生産される通常の建物。東京のごちゃごちゃな街並みこそが民主主義の風景だと、海外の研
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[思想]『三木清教養論集』を読む
(2017/4/6 6:55:27)
大澤聡・編『三木清教養論集』(講談社文芸文庫)を読む。1931年から1941年までの雑誌等に掲載したエッセイをまとめたもの。昭和6年から16年になる。満州事変開始から真珠湾攻撃の年までだ。
本書は文庫オリジナルで、読書論、教養論、知性論の3部に分かれ、27編の短い論文が並んでいて、岩波書店刊の『三木清全集』を底本としたとある。時代を反映して、自由主義
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[文学]沼田まほかる『猫鳴り』を読む
(2017/4/5 9:53:32)
沼田まほかる『猫鳴り』(双葉文庫)を読む。迷い込んだ小さい仔猫を飼い始めて、20年後にその老猫を看取る話だと言ってしまっては大事なことが抜けてしまう。推薦してくれた画家のYさんは、読み終わると自分の生き方に関する考えが変わるよと言った。
全体が3部に分かれている。第1部冒頭で主婦の信枝は自宅の近所で鳴いている仔猫の声に気づく。庭の隅に毛の ...
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