アート RSSセンター
メイン | 簡易ヘッドライン |
リンク 単体表示
mmpoloの日記 (2019/7/8 21:40:46)
現在データベースには 1131 件のデータが登録されています。
[文学]樋口良澄『鮎川信夫、橋上の詩学』を読む
(2016/10/2 19:09:04)
樋口良澄『鮎川信夫、橋上の詩学』(思潮社)を読む。鮎川は現代を代表する詩人。戦後詩の中心だった「荒地」グループのリーダーでもあった。戦後詩人で3人選ぶとしたら、鮎川信夫、田村隆一、吉本隆明だろう。その鮎川論。
鮎川は十代の頃から詩を雑誌に投稿していた。父親が編集者だったので、父親の作っていた雑誌にも複数のペンネームで投稿し、さらに少
...
[山本弘][美術]山本弘の作品解説(49)「子ども(仮題)」
(2016/10/1 22:17:16)
山本弘「子ども(仮題)」油彩、F4号(33.3cm×24.2cm)
制作年不明。サインが漢字なので晩年、おそらく1970年代後半のもの。背景を塗ったあと、子どもの簡単な輪郭を描いて、顔に厚く絵具を置きパレットナイフで顔面を作り、目と口を描き込んでいる。洋服も何色もの絵具を筆に取りまだらのままでざっと塗っている。
小さな棒のような腕と足、奇妙に大きい頭と小さ ...
[美術]塩田千春展「鍵のかかった部屋」を見る
(2016/9/30 22:08:49)
横浜市の神奈川芸術劇場で塩田千春展「鍵のかかった部屋」が開かれている(10月10日まで)。会場は少し薄暗くなっていて、大きな部屋一面に天井から周囲まで赤い毛糸が張り巡らされている。
入口に近い半分の空間には5つの扉が設置されている。その扉の周囲も赤い毛糸が張り巡らされている。その空間の中に入ると赤い毛糸に取り囲まれて、何か充実した豊かな
...
[美術]eitoeikoの岡本光博展「69」がおもしろい
(2016/9/29 21:36:33)
東京新宿区神楽坂のeitoeikoで岡本光博展「69」が開かれている(10月8日まで)。これがおもしろい。岡本は1968年、京都市生まれ。1994年に滋賀大学大学院教育学科を卒業している。その後1994〜96年、ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに学び、1997〜99年、CCA北九州リサーチプログラムに参加。2001〜04年、ドイツのレジデンスを中心にインド、スペイン等で
...
[ミステリ]フィリップ・カー『変わらざるもの』を読む
(2016/9/28 19:44:41)
フィリップ・カー『変わらざるもの』(PHP文芸文庫)を読む。重量級の傑作ミステリだ。カーはイギリスのミステリ作家。デビュー作は『偽りの街』だった。第2次世界大戦直後のドイツが舞台となっている。主人公のベルンハルト・グンターは戦時中ドイツの親衛隊で警察の仕事をしていた。ナチスには入党していなかった。
戦後私立探偵を始める。ドイツが連合国に ...
[風俗]『図説 吉原事典』を読む
(2016/9/27 20:33:25)
永井義男『図説
吉原事典』(朝日文庫)を読む。知人(女性)があなた、こういうの好きでしょうとくれたもの。いささか誤解されているフシがあるが、とくにこの世界が好きなわけではない。でもせっかくもらったから、某所に置いて毎日少しずつ読んでいた。意外にもなかなかおもしろかった。江戸時代の吉原を詳細に描いている。当たり前だが知らないことばかり
...
[美術]ギャラリーなつかで「たまびやき」を見る
(2016/9/26 21:46:23)
東京京橋のギャラリーなつかで「たまびやき」が開かれている(10月1日まで)。「たまびやき」は、毎年ギャラリーなつかで開かれる多摩美術大学工芸学科/陶/選抜作品展だ。今年は第8回になり、参加している作家は、安藤優、石井あや子、大井真希、太田浩子、玖島優希、増田結衣、水谷汐梨の7名。
大井真希:大きな複雑な形。たくさんの曲面が絡まり合っていて ...
[文学]ブコウスキー『パルプ』を読む
(2016/9/25 15:05:29)
チャールズ・ブコウスキー『パルプ』(ちくま文庫)を読む。ブコウスキーを読むのは初めてだった。『町でいちばんの美女』の題名だけは知っているという程度。いつかは読みたいと思っていた。
本書はミステリ仕立て、主人公が私立探偵ニック・ビレーンだ。ところが鼻っからの依頼が、とうに亡くなっているセリーヌを探してほしいというものだった。セリーヌは
...
[その他]飯田市への旅
(2016/9/23 21:12:03)
飯田市へ行って来た。11月初めに予定している山本弘展に展示する作品を借りるため、天竜峡の山本弘未亡人宅を訪い、作品を数点借りてきた。
その夜は昨年亡くなった友人の兄貴さんから、友人の遺品としてケンプの弾くベートーヴェンのピアノソナタ全集のLPをいただいてきた。彼はケンプが好きだった。私がクラシック音楽を聴くようになったのは10代の終わり頃、
...
[音楽]ヴァレリー・アファナシエフ『ピアニストは語る』を読む
(2016/9/21 7:12:35)
ヴァレリー・アファナシエフ『ピアニストは語る』(講談社現代新書)を読む。アファナシエフはロシア(旧ソ連)出身のピアニスト、1968年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、のちにベルギーに亡命した。数年前にも『ピアニストのノート』(講談社選書メチエ)を出版している。小説も執筆しているそうだが、私は読んだことはない。
本書は東京目白 ...
execution time : 0.075 sec